・退職代行SARABAは、労働組合が運営している退職代行サービスです。
・一般に労働組合は、組合員(依頼人)の代わりに会社と交渉する権限があるので信頼でき、安心して任せられる代行サービスです。
・しかし、退職代行SARABAは労働組合とはいえ、その他の条件面でははたして依頼して大丈夫でしょうか?
・本記事では、退職代行SARABAについてその評判・口コミ、メリットとデメリットなどを紹介し、安心して依頼できる業者かどうかを検討します。
・また、労働組合が退職代行するときの料金は高くないのか?と心配する方もおられると思いますが、SARABAは労働組合としては24,000円の格安費用で、しかもサービス内容も充実している業者といえます。
・SARABAでは、スムーズな退職に導くほか、未払い残業代や退職金のトラブル、引き継ぎの問題なども交渉して解決に尽くしてくれるので、大変便利なサービスといえるでしょう。
・本記事の執筆は、司法書士として長年各種業界と関わり、社労士合格者の筆者が執筆しています。
・退職代行SARABAの利用を検討されるとき、参考にしていただければと思います。
1 退職代行サービスとは
退職代行サービスとは、本人に代わって会社に退職の意思を伝えて退職手続を進めてくれるサービスのことです。
近年、多くのメディアが取り上げるようになってから注目され、利用者が急増しています。
いろんな事情から、自分では会社を辞めるのが難しい方やサッサと手軽に退職したい方などが利用しています。
また、会社とのいろいろなトラブルがあっても、多くの場合スムーズに退職することができます。
退職代行SARABAによるサービスは、正社員、派遣社員、パート、アルバイトなど、どのような雇用形態であっても利用できる代行サービスなのです。
2 退職代行SARABAの特徴
⑴ 退職代行SARABAは労働組合が運営
・退職代行SARABAは、あなたの会社をSARABAで「おさらば」しませんか?というフレーズのもと、退職を援助してくれるサービスです。
労働組合による退職代行で、労働組合名を「退職代行SARABAユニオン」といいます。
退職の代行手続きは、この「退職代行SARABAユニオン」が行うのです。
労働組合なので会社との交渉権があり、依頼者を安全・確実に退職に導いてくれます。
・SARABAの会社との交渉権限については、労働組合法第6条に、「労働組合の代表者又は労働組合の委任を受けた者は、労働組合又は組合員のために使用者又はその団体と労働協約の締結その他の事項に関して交渉する権限を有する。」と定められています。
そして、その際会社が応じなければならない交渉の範囲として、「労働者の労働条件その他の待遇などで、使用者に処分できるもの」と解釈されているのです。
すなわち、SARABAは、弁護士と同じように、本人に代わって労働条件などの待遇について会社と交渉できる権限があります。
・この点、交渉権限がない他の一般企業による退職代行との違いが明白です。ですから安心して依頼できるのです。
・退職の進め方も、本人とよく話し合い、本人の意向に沿って会社と交渉を行い、円満退職へと導いてくれます。
・SARABAに依頼すれば、会社と直接やり取りをせずに済み、会社に退職届など必要書類を郵送するだけで退職できます。
あとはSARABAが会社に本人の退職意思を伝え、退職条件その他について交渉してくれるわけです。
退職後必要となる離職票や雇用保険被保険者証などは、通常は会社から後日郵送されてきますので、上司などと顔を合わせずに退職できるのです。
もし会社へ返却するもの(貸与された物等)があるときは、SARABAに伝えて郵送するだけです。
⑵ 退職代行SARABAの特徴
SARABAのサービス概要や運営元情報などについて、まとめると以下のようになります。
< 特徴 >
・労働組合の運営なので、会社側と交渉できる
・料金 一律24,000円(税込み)追加費用なし
・出社不要。最短即日退職可能
・相談無料
・24時間対応
・LINE、メール、電話での対応OK
・転職サポート(無料)あり! 退職が決まれば無料で転職サポートを受けれる
・全額返金保証 万一退職できなかった場合、全額返金保証される
・退職成功率 ほぼ100%
・行政書士監修の退職届プレゼント!
・支払い方法:クレジットカード
<事業者情報>
株式会社スムリエ
代表 上谷美幸樹
所在地 福岡県田川郡香春町中津原1533-30
労働組合名 退職代行SARABAユニオン
執行委員長 岡本大樹
3 退職代行SARABAの口コミ・評判
⑴ 良い口コミ・評判
@genkaiYAMEさん
何度でも言うけど退職代行SARABA使って良かった
— 新卒限界退職代行女
2021年10月4日
(引用:twitter)
職場の悩み | 退職(Yahoo知恵袋)
ID非公開さん
退職代行のsarabaを使ったことがある方、もしくは詳しい方教えていただきたいです。
退職代行sarabaは当日の朝、何時ごろから対応していますか?
退職代行をお願いしたいのですが
当日の出勤時間までに退職することを伝えていただけないと無断欠勤となり職場から電話がかかってきそうで怖いです。
どうしたら良いですか?
2022年4月27日
回答
おにくさん
辞める前日までに連絡しておいた方が色々スムーズですが、
かなり夜遅くでも返信は来ていたので、24時間もしかしたらサラバの職員が待機しているのかもしれません。
しかしサラバに直接問い合わせたほうが確実かなと思います。
変な対応する会社ではなく、私は信頼出来る会社かなと思いますサラバは。
2022年5月2日
(引用:Yahoo!知恵袋)
⑵ 悪い口コミ・評判
Konno Mamoru さん
呆れてしまう! 退職代行サービス会社が一斉に労組に組織変更している。 退職代行サラバ(SARABA)が労働組合にして、退職代行さらばユニオン発足だって! 会社との交渉権を確保するために労組法を悪用している。 29800円で退職代行とあるけど、これこそ非弁活動だろ!
2019年8月24日
(引用:twitter)
⑶ 総評
・結果的に見て、退職代行SARABAの評判・口コミは全般的に良いといえます。
ただ、上記の悪い口コミ「SARABAが会社との交渉権を確保するために労組法を悪用している」との指摘については次章で検討します。
4 退職代行SARABA選択の問題点
上の悪い口コミの「退職代行サービスが一斉に労組に組織変更している。退職代行サラバ(SARABA)が労働組合にして、退職代行さらばユニオン発足だって!会社との交渉権を確保するために労組法を悪用している・・・非弁活動だろ!」という指摘については次のように考えます。
たしかに、SARABAが退職代行で交渉権を得るために労働組合に組織変更していることが事実だとしても、「一般労組」(職種、産業の如何を問わず、広い地域にわたって労働者を組織する労働組合)として法的には可能なものと思われます。
また、「労働組合」とは「労働者が主体となって自主的に労働条件の維持改善その他経済的地位の向上を図ることを主たる目的として組織する団体・・」(労働組合法2条)という点についても、その目的の中には未払い残業代・退職金の支払い交渉や退職時期決定などの退職に関する交渉を含むし、SARABAでは労組の執行委員がそれらを行うので「労働組合」であると解釈できるものと思われます(私見)。
ちなみに、労組による退職代行が非弁行為(弁護士以外はできない行為)にあたるという解釈はおもに弁護士側からの主張ですが、この辺の結論(裁判例等)はまだ出ていないようです。
現実には労働組合の退職代行は多くの人が使っているので、代行を依頼する側からすれば、解釈は専門家に任せてとくに問題視しなくてもいいのではないかと思います。
5 退職代行の選び方の注意点
⑴ 退職代行業者選びの注意ポイント
退職代行を選ぶときの一番の注意ポイントは、すでに触れましたが、その代行業者に会社との交渉権があることです。
つまり退職代行を選ぶ時は、その代行業者が行える権限の範囲がどこまでかに注意を払って下さい。
退職代行には、大きく分けて次の4種類の業者があります。
① 弁護士(法律事務所)による退職代行・・・退職に関するあらゆる法律問題に対応できる
② 労働組合による退職代行・・・団体交渉権があるので、労働者の退職や労働条件や権利について会社側と交渉できる
③ 弁護士が顧問や監修をする業者の退職代行・・・弁護士の指導や助言を受けるので、適切な退職代行が期待できるが、完璧ではない
④ 弁護士の関与がない一般の民間業者・・・代行できる範囲は本人の意思の伝達だけで、会社との交渉ごとはできない。
⑵ 退職代行に頼んだのに「退職できないケース」がある
これは弁護士や労働組合以外の上記③④の業者を頼んだ場合に起こりえます。
会社が本人の退職を認めて了解する場合は、どんな代行業者を使っても退職できます。
しかし、会社側が退職を認めない場合、③④の一般業者では会社と退職について交渉する権限がないわけです。
このとき業者がムリに会社と交渉しようとすれば、勇み足(違法行為)になって厄介な問題になるので、業者としては交渉せず引き下がることが多いのです。
この場合は退職に失敗する可能性が高く、当然ながら依頼者の希望通りの退職はできません。
ですから、確実に辞めたいときの退職代行選びは、会社との交渉権のある弁護士か労働組合の業者を選ぶ必要があります。
労働組合の退職代行SARABAは、確実に退職できる実績があり、安心できる退職代行業者といえます。
本人の代理人として会社と交渉できるし、しかも退職の専門家なので会社を説得・交渉して、もしトラブルがあっても失敗なくスムーズに退職させてくれる業者なのです。
6 退職代行SARABAを利用するメリット
⑴ 労働組合による退職代行なので、安心・確実に退職できる
退職代行SARABAの特徴は、すべてにわたってSARABAが対応してくれることです。
先に見たように、民間の退職代行業者を使った場合、会社側から交渉を断られてしまうケースや話がこじれてトラブルが発生するケースがありますが、SARABAでは、労働組合の担当者が会社と交渉してスムーズな退職へ持って行ってくれるのです。
退職代行SARABAは、退職代行の実績があり、初めて退職代行を利用する人にも安心で確実な退職が実現できます。
⑵ 金銭に関する問題や有給休暇の取得など交渉してくれる
退職にあたって、未払いの残業代や給与を払ってほしい、退職金をきちんともらいたい、有給休暇を消化したいなどの依頼者の希望があれば、それを会社に伝え実現に努力してくれます。
ただし、SARABAが交渉しても会社側が支払等に応じない場合、請求や裁判などの手続きになれば弁護士しか対応できないので、その点は注意して下さい。
なお、有給休暇については労働者の権利です(労働基準法39条)。
したがって会社側の恣意でその取得を妨害することはできません。
会社の有給妨害行為に対しては、SARABAが説得して取得できるようはかってくれます。SARABAの有給消化の成功率は98%です。
⑶ 最短即日で円満退職ができる
退職代行の利用を考える人は、退職代行を使っても今の職場からから早く解放されたいという思いが強いはずです。
「即日退職」できればそれがベストなので、SARABAでもその努力をしてくれます。
本来、労働者には「退職の自由」が認められているので(憲法22条1項、労基法5条)、会社側が理由を付けて「辞めさせない」といっても辞めることができます。
期間の定めのない雇用契約(正社員)では、退職意思を伝えてから2週間経過すれば辞めることができるのです(契約期間終了による)(民法627条1項)。
しかも辞める理由は問われません。
ただ、会社が退職届を受け取っても、就業規則の退職までの期間の定め(退職の1カ月前に申し出ることなど)を持ち出して、かたくなに退職を拒否することもあります。 しかし、会社側が拒否しても、就業規則等より民法の規定が優先するので退職できることに問題はありません。
ただ、「即日退職」に持っていくため、SARABAが有給休暇を使ったり、辞める従業員を置いて社会保険料を支払う会社側のデメリットを伝えたりして、「最速で」辞めれるよう会社を説得してくれるわけです。
また、会社側のいろいろな退職引き止め工作にも対応してくれます。
⑷ 退職代行対策をする会社にも強い
近年は退職代行業者が増えているなか、会社としても退職代行への対策を行っている場合があります。
とくに過去に退職代行サービスを使われた経験のある会社や、ブラック企業などで退職者が多く出るような会社に多くみられます。
これらの会社では、あらかじめ顧問弁護士などに相談して、退職代行への反撃の仕方や就業規則の見直しなどを行い、事前に対策を立てています。
その点、労働組合であるSARABAが退職代行する場合は、これらに対して適切な対応をし、穏便な形で話を進め、円満な退職を実現してくれます。
⑸ 料金が安くサービスがよく利用しやすい
・料金は一律24,000円(税込)で、追加料金は一切ありません。
・スムーズに退職させてくれるのに、弁護士事務所や他の労働組合に比べて、費用の安さが大きなメリットといえます。
・正社員・パート・アルバイトも料金一律
・365日、全国対応
・相談回数無制限
・24時間対応
・会社、上司への連絡不要。SARABAが連絡も代行してくれる
・無料転職サポート
・全額返金保証
・退職成功率 ほぼ100%
⑹ 退職代行SARABAを利用するデメリット
すでに見たように、退職代行SARABAについては、とくに低評価の口コミは見当たりません。
ただ、先の口コミにあったように、労働組合による退職代行全般に対する批判はありますが、まだ決着を見ない問題だし、すでに多くの人が使っている代行なので、依頼する側はあまり問題視しなくてもよいでしょう。
結果的にみて、退職代行SARABA自体の評判・口コミは全般的に良いといえます。
7 SARABAの利用をおすすめできる人
⑴ 退職にあたりトラブルを抱えている人
たとえば
・社長や上司に辞めたいと言ったとたん、怒鳴られたり暴力をふるわれたりしてパワハラを受け、こわくて辞められない
・上司に退職願を提出しても、上司が握りつぶして人事部にまわさないなど、退職手続を進めようとしない
・後任者が見つかるまで辞めてもらっては困ると言って、いつまでたっても辞めさせない
・離職票・社会保険書類など、今後の転職や生活に必要な書類をくれない
などのトラブルがある人はSARABAの利用がおすすめです。うまく対処してくれます。
⑵ 未払いの残業代や給与、退職金などの支払いを交渉したい人
・退職にあたり、これまでの未払い賃金や残業代、立替金、退職金などを払ってほしいが、会社が支払おうとしない場合、SARABAに依頼するとよいです。
SARABAが本人の意向を会社に伝え、交渉して支払うよう働きかけてくれます。
ただし、交渉しても会社側が任意に支払おうとしない場合は、弁護士に依頼するしかありません。労働者の権利を行使して取り立てることまでは労働組合にはできないからです。
また、仕事上のミスや引き継ぎしないなどの理由で、会社から損害賠償を請求されたり懲戒解雇などを言われた場合も、弁護士に相談するようにしましょう。
⑶ 自分では会社と退職交渉できない人
・すでにうつや適応障害などでメンタルや体がやられていて、自分では会社と退職のやり取りができない人
・性格的に気を使うタイプで、自分では会社に退職意思を伝えたくない人
などの場合、
SARABAが本人の代理人として、スムーズな退職を実現してくれます。
8 退職代行SARABAを利用する手順と流れ
SARABAを利用する手順と流れは、次の通りです。
① 退職代行SARABAの公式ホームページから相談する
電話かメール、LINEで相談できます。24時間無料で相談に乗ってくれます。
(ただし、深夜の場合、返信が翌日になることもあります)
有給休暇の消化など、希望内容を「お問い合わせフォーム」から依頼できます。
② 納得したうえで正式に依頼する
料金、サービス内容、手順などをよく確認して正式に依頼します。
申し込み先は、お問い合わせの際に教えてくれます。
③ 退職代行サービスに料金を支払う
支払いは、クレジットカードで行います。
④ 代行サービスの担当者と打合せする
退職について必要があれば打ち合わせをします。
なお、退職が完了するまでは、電話やLINE、メールで回数に制限なく何度でも対応してくれます。
⑤ 退職代行サービスが本人の退職意思を会社に伝える
SARABAが、会社に本人の退職意思を伝えて退職手続を進めてくれます。
依頼者は退職代行サービスに任せておけばよく、とくにすることはありません。
ただ、会社との交渉中、必要があればSARABAの担当者と打ち合わせすることもあります。
⑥ 退職代行サービスから会社の退職承認の連絡を待つ
退職代行にすべて任せて、気楽に会社からの退職承認の連絡を待ちます。
◆ 参考記事 ☞ 退職代行の選び方 コツ!おすすめ退職代行業者7選
9 まとめ
退職代行SARABAは、労働組合であり、退職代行の実績も豊富です。
⑴ 実績ある労働組合による退職代行なので、安心・確実に退職できる
すでに見たように、民間の代行業者を使った場合、会社から交渉を断られたりトラブルになってしまうケースがありますが、退職代行SARABAの場合は、交渉権限があり、実績も豊富なので、初めて退職代行を利用する人も安心して依頼でき、確実な退職へ導きます。
⑵ 金銭に関する問題や有給休暇の取得など会社側と交渉してくれる
退職にあたって、未払いの残業代や給与を払ってほしい、退職金をきちんともらいたい、有給休暇を消化したいなどの依頼者の希望があれば、その旨を会社に伝え、交渉し実現に努力してくれます。
⑶ 最短即日で円満退職ができる
SARABAは、「即日退職」に持っていくため、有給休暇を使ったり、辞める従業員を置いて社会保険料を支払う会社のデメリットなどを伝えたりして、「最速で」辞めれるよう会社を説得してくれます。
また、会社のいろいろな退職引き止め工作にも対応してくれます。
⑷ 退職代行対策をとる会社にも強い
最近は会社側としても退職代行への対策をとっている場合があります。
労働組合であるSARABAが代行する場合は、これらに対して適切な対応をし、穏便な形で話を進め円満に退職を実現してくれます。
⑸ 料金が安く利用しやすい
・料金は一律24,000円(税込)で、追加料金は一切ありません。弁護士事務所などに比べて、費用の安さが大きなメリットといえます。
・正社員・パート・アルバイトも料金一律
・会社、上司への連絡不要。SARABAが代行してくれる
・全額返金保証
・退職成功率 100%など。
以上、退職代行SARABAを検討されるときの参考にしていただけたらと思います。